DTM初心者におすすめのドラム音源:Addictive Drums 2 徹底ガイド
Addictive Drums 2は、初心者でも直感的に操作できるうえ、プロレベルのクオリティが手に入る定番ドラム音源プラグインです。Cubase、Studio One、GarageBand、Ableton Liveなど多くのDAWに対応しており、DTMを始めたばかりの方にとって最初の外部音源として非常におすすめです。
本記事では、Addictive Drums 2の魅力を「おすすめポイント」「画面構成」「音作り」「MIDI活用」「Cubaseとの連携」など複数の視点からご紹介していきます。
おすすめポイント4選
- 音質がとにかく良い:デフォルトの状態でも抜けが良く、ミックスにすぐ使える
- 操作画面(UI)が分かりやすい:視覚的に操作でき、初心者でも迷わない
- 作曲を効率化する設計:MIDIビートやプリセットが豊富でアイデア出しが早い
- 拡張性が高い:キット追加やMIDIパターンのパック販売もあり、後から自分好みに進化
DAWとのテンポ同期機能(Sync)を活用すれば、リズムの確認や選定もスムーズ。好みのサウンドに出会えるまで、テンプレートを試聴していくのも楽しみの一つです。
各タブの詳細解説
Explorer(エクスプローラー)タブ
音源キットの選択、試聴を行う基本画面です。このタブで作りたい曲に合わせたドラムキットを選択します。まだ未購入のドラムキットの視聴をすることができます。
Kit(キット)タブ
Kitタブでは、ドラムセットの構成パーツを視覚的に差し替え・編集することができます。スネアやキック、シンバルを選び直すだけで、楽曲の印象がガラッと変わるのが面白いところ。
オーバーヘッドやルームマイクの調整もここでできるため、ミックス全体の質感にも影響を与える重要なセクションです。自分だけのドラムサウンドを作る第一歩はこのタブから始まります。
Edit(エディット)タブ
Editタブでは、各パーツのディケイ(減衰)、アタック(立ち上がり)、ピッチ(音程)など細かい調整が可能です。さらに、マイクのバランスやパンなども設定できるため、より精密な音作りに対応しています。
例えば、キックのビーター感を強くしたい場合は「Beater」のフェーダーを調整するだけで、タイトなキックに仕上がります。自分好みのミックスを追求したい方に必須のタブです。
FX(エフェクト)タブ
FXタブでは、2系統の空間系エフェクトをかけることができます。リバーブ、ディレイ、そしてAddictive Drums独自の「Delerb(ディレイ+リバーブの融合)」といった効果が選べ、シーンや楽曲の雰囲気に応じて空間処理が可能です。
例えばスネアに深い残響を与えて幻想的にしたり、タムに短いリバーブで厚みを加えるなど、パーツごとの処理も簡単にできます。ドラム単体でも楽曲に表情を与えたい時に最適なタブです。
Beats(ビーツ)タブ
Beatsタブにはジャンルごとに分類された大量のMIDIパターンが収録されており、フィルイン、バリエーション、ゴーストノート付きなど細かな違いも確認できます。
各ビートはそのままドラッグしてDAWに貼り付けるだけ。パターンを組み合わせて1曲分のドラム構成を一気に作成することもできます。初心者から上級者まで作曲効率を大きく上げるために欠かせないセクションです。
MIDIパッドやキーボードとの連携
MIDIキーボードやパッド(例:MASCHINE)を使えば、リアルタイムでの打ち込みも可能です。Addictive Drumsは柔軟なMIDIマッピング機能を搭載しており、自分の演奏スタイルに合わせた配置に変更して保存できます。
「キックはC1、スネアはC2に割り当てたい」なども思いのまま。ライブ演奏やセッションにも活躍する機能です。
私が使っているMASCHINEはこちらです。
このようなパッドであれば比較的安価で導入できます。
Cubaseでのパラアウト設定方法
- F11キーでVSTインストゥルメント一覧を開く
- Addictive Drums 2を選び、右クリック、「全出力を有効化」からトラックを展開
- AD2内のミキサー画面で「Separate Out – Pre-Fader」を設定
※詳しくは冒頭動画をご覧ください。
これにより、Cubase側でキック、スネア、ハイハットなどを個別トラックに分けてEQやコンプ処理が可能になり、ミックスの自由度が飛躍的に向上します。
まとめ
Addictive Drums 2は、音質・操作性・拡張性のすべてを兼ね備えた万能ドラム音源です。初めてのドラムプラグインとして、あるいは既にDAWに内蔵されたドラムに不満がある方にも、ぜひ一度試してほしい製品です。
この記事が参考になった方は、ぜひ冒頭の動画も参考にしてください!