あなたはクリエイティブな人でしょうか?
自分は音楽家として活動する中で、日々曲を作ったり、絵を描くときに、クリエイティブとは何なのか、より創造的になるにはどうしたら良いかを常に考えてきました。
今回はよりクリエイティブになるために自分が心がけている方法や、クリエイティブになるためのおすすめの本をご紹介していきます。
そもそもクリエイティブとは?
このクリエイティブという言葉、明確な定義は存在しません。日本語に言い換えると、
発想力があり創造力が豊かな人
と言われることが多いと思います。音楽やアートの世界で用いられることの多い言葉ですが、新しいアイディアを生み出し、それを実現する能力ですので、クリエイティブ性(創造性)はビジネスの世界や、どんな仕事、例えばスポーツ選手や、コックさん、プログラマーでも、普段の生活を過ごす中でもどんなことにも役に立ち、歓迎される能力だと言えます。では続いてクリエイティブになる方法を考えていきましょう。
1.誰しも創造性が備わっていると理解すること
まず理解したいのはクリエイティブとは特別な才能でなく、そもそも誰しも備わっている能力であるということです。こどもの頃、お絵かきをして楽しんだり、葉っぱを集めたり、ヒーローや魔法使いになる空想をした経験がみなさんもあると思います。成長していくにつれ、人と較べられてしまったり、親から止められたり、批判されたりして、だんだんと創造性を失っていってしまいます。
大切なのは創造性が無いわけでなく、一時的に失ってしまっているだけ、ということです。
なのでぜひ、自分には無理だ、と決めつけず、自分には創造性がある、と考えるところからはじめましょう。それこそが創造性を回復する鍵となります。
2.完璧主義にならないこと
「曲を作ってみたんだけど、もう少し上手くなったら聴かせるよ」と言ってくる友人がいました。今のままだと恥ずかしいから見せられない、自分の理想とはほど遠いから、いつか上手くなったら聴かせるよ。そう言っている人から何年経っても曲を聴かせてもらったことがありません。
物事の細部にこだわり、作り上げることはとても大切なことですが、完璧主義になってはいけません。
なぜなら、そもそも完璧な創造など存在しないからです。我々にできることは、ベストを尽くし、現在の自分の限界を越えることだけです。
間違いや、下手なことをおそれずに、とにかくやってみましょう。そして描いたり、書いたり創作するプロセスを楽しむことに集中しましょう。
3.人と較べないこと
インターネットやSNSが発達して、人と比較する機会が簡単になり、逆に不幸せを感じる人が増えています。SNSをすることは幸福度を下げるという研究結果も出ています。
クリエイティブになることに大切なことは人と比較しないことです。忘れがちですが、最初は誰でも初心者です。いきなりジブリのような素敵な絵は描けないですし、スター・ウォーズのような名作は作れません。初心者であることを自分に認めましょう。そして他人と較べるのでなく、自分が成長するプロセスに集中しましょう。そして何より創作すること自体を楽しむことが大切です。
4.インプットすること
クリエイティブになるには何かを生み出す必要があります。何かを生み出す、つまりアウトプットするにはインプットが同じくらい大切です。
創造性というのは0から1を生み出すだけでなく、既存のアイディアとアイディアを組み合わせて、新しい価値を生み出すことも含まれます。むしろ現代社会ではその方が多いと言って良いでしょう。そのため既存のアイディアを引き出しとして多く持っておくのはクリエイティブになるためにとても重要です。
例えば美術館に行くこと、音楽を聞くこと、本を読むこと、映画を観ることは創造性にとって重要なインプットになります。僕がその時に大切にしているのは、インプットをした際、その中で気に入ったものがあれば、何度も観たり聞いたりして、なぜ気に入ったか理由を研究します。その作業をすることで自分の中にその作品の成分をなるべく多く取り込むようにしています。
一方で、山や海などの自然に触れたり、神社に行ったり、焚き火をしたりするような感覚的なインプットも大切にしています。ややスピリチュアル的な考えで理系出身な自分には最初抵抗感があったのですが、感覚的なインプットをすることで、感覚が研ぎ澄まされ、アイディアが生まれやすくなるのを実感しています。
5.少しづつ成長すること
なにか新しいことをはじめる時に、自分を止める言い訳はたくさんあります。
– お金が無いから
– 自分はもう年を取りすぎている
– 家族に止められるから
– 上手くできないと恥ずかしいから
こういう考えは、自分で自分が創造的になるチャンスを止めてしまっています。クリエイティブになるには初心者になり、自分が少しずつ成長することを許しましょう。
今はスマホで映画も音楽も作れますし、100円ショップで絵の具も紙も売っています。上手くできないと恥ずかしいと思う人は、完璧主義の罠に陥ってしまっています。
生み出す結果に注目するのでなく、創作すること自体のプロセスを楽しみましょう。そうすることで創作すること自体がとても価値があると気づけるはずです。
まとめ
クリエイティブになるということは、自分自身と向き合い大切にすることに繋がっていきます。ぜひ皆さんも、自分自身に備わっている創造性を大切にし、様々なことに挑戦していってください。今回紹介した考え方はこちらの書籍「ずっとやりたかったことを、やりなさい/ジュリア・キャメロン」を元に、自分なりの解釈・考えを書きました。この記事を読んで気にいった方は、ぜひ手にとってみてください。
ワークブック形式になっていてとても楽しみながら読み進められます。僕も何回も読んでいるおすすめの本です。