ElgatoのStream Deck +は、ボタンとダイヤルを組み合わせた効率化デバイス。もともとは配信者向けの機材として人気でしたが、実はDTM・音楽制作との相性が抜群です。
今回は開封からセットアップ、そしてCubaseでの具体的な活用法まで詳しくご紹介します。
Stream Deck +の概要と特徴

Stream Deck +は、Elgatoが展開するコントローラーデバイスシリーズの上位モデル。ゲーム配信者やYouTuber向けの機材として話題になりましたが、現在では幅広いクリエイターに支持されています。
主なスペック・付属品
- カスタマイズ可能なLCDキー:8個
- ダイヤル(ノブ):4個(押し込み操作にも対応)
- タッチディスプレイ:ダイヤル上部に配置、ページ切り替えにも対応
- 接続端子:USB-C
- 付属ケーブル:USB-C to USB-C(1.5m)
- クイックスタートガイド付属(日本語説明あり)
本体は最初からスタンド一体型で自立する設計。底面には滑り止め加工が施されており、デスク上で安定して使用できます。ツマミ(ダイヤル)もしっかりとした作りで、操作感は良好です。
専用ソフトでの設定方法|プロファイル機能が便利

Stream Deck +の機能割り当ては、専用アプリ「Stream Deck」で行います。操作は非常にシンプルで、画面右側のリストから機能をドラッグ&ドロップでボタンに割り当てるだけ。
プロファイル機能でアプリごとに自動切り替え
特に便利なのがプロファイル機能。使用中のアプリケーションに応じて、ボタンやダイヤルの割り当てを自動的に切り替えることができます。
- Cubase用のプロファイル
- ミキサー(YAMAHA MGXなど)用のプロファイル
- 動画編集ソフト用のプロファイル
- OBS(配信ソフト)用のプロファイル
よく使うアプリケーションごとにプロファイルを作成しておけば、作業内容に合わせて最適な操作環境が自動で整います。
Cubaseでの具体的な活用例|ボタン編

ここからは実際にCubaseで使用している機能割り当てをご紹介します。基本的なショートカットは覚えているため、あえてStream Deck +で便利だと感じる機能に絞って設定しています。
アプリケーションの起動・終了
- Total Mix起動:RMEオーディオインターフェースの設定画面をワンタッチで開く
- 長押しで終了:同じボタンの長押しでアプリを閉じる設定も可能
- Splice起動:ロイヤリティフリーのループ素材サービスを即座に立ち上げ
Cubase操作のショートカット
- VSTインストゥルメント編集:選択したトラックの音源編集画面をすぐに開ける
- インプレイスレンダリング:MIDIトラックを波形に書き出す機能をワンボタンで実行
- ポリフォニー解消(POLY):MIDIノートの重なりを自動で解消
- モノフォニー解消(MONO):後ろで重なっている音符を整理
- Notion起動:歌詞管理に使用しているクラウドアプリを呼び出し
Cubaseでの具体的な活用例|ダイヤル編
Stream Deck +の最大の特徴である4つのダイヤル。これがDTMにおいて非常に直感的で便利です。
ダイヤルに割り当てている機能
- グリッド間隔の変更:回すだけでグリッドの細かさを調整
- クオンタイズ値の変更:録音・編集時のクオンタイズをダイヤルで操作
- 選択トラックのボリューム:ミックスコンソールと連動
- マスターボリューム:100が0dBで直感的に把握可能
グリッドやクオンタイズをダイヤルで回して変更できるのは、マウス操作よりも圧倒的に直感的。特にMIDI編集時に重宝します。
設定の仕組み|MIDI CCを活用

この連携は、Stream Deck アプリのGeneric MIDI機能を使用しています。Stream Deck +のダイヤルからMIDI CCを送信し、CubaseがそのMIDI CCを受けてパラメーターをコントロールする仕組みです。
設定には若干の知識が必要ですが、ChatGPTやClaudeなどのAIに聞きながら進めれば問題なく設定できます。
マルチアクション機能|複数の操作をワンボタンで実行
Stream Deck +にはマルチアクションという機能があり、複数の動作を順番に実行する命令をワンボタンに割り当てることができます。
テンプレート起動の自動化例

- Cubaseを起動
- 10秒間待機(読み込み時間を考慮)
- 普段使用しているテンプレートファイルを開く
Cubaseは起動に時間がかかるため、マルチアクション遅延を挟むのがポイント。これにより、ボタンを1回押すだけで作曲を始める準備が整います。
工夫次第で様々な自動化が可能なので、自分の作業フローに合わせてカスタマイズしてみてください。
アイコンのカスタマイズ|AIで簡単作成
Stream Deck +のボタンには自由にアイコンを設定できます。Elgato公式で配布されているアイコンも利用可能ですが、独自のアイコンを作成することも可能です。
今回紹介したようなオリジナルアイコンはAIに作成してもらうのがおすすめ。画像生成AIを活用すれば、統一感のあるアイコンセットを簡単に用意できます。ガジェット好きにはたまらないカスタマイズ要素です。
まとめ:DAWユーザー・キーボードとマウスの行き来が多い人におすすめ
Stream Deck +は以下のような方に特におすすめです。
- DAWを使ったDTM・音楽制作をしている方
- キーボードとマウスの行き来が多い作業をしている方
- ショートカットキーをまだ覚えていない初心者の方
- 慣れないソフトを使う機会が多い方
対応DAWも幅広く、Cubase、Logic Pro、Ableton Liveなど主要な作曲ソフトで活用できます。ダイヤル操作による直感的なパラメーター調整は、このモデルならではの魅力です。
購入前に試してみたい方は、Stream Deck Mobileという無料アプリで基本的な機能を体験できます。
気に入ったらハードウェア版の導入を検討してみてください。


