Positive GridのSPARK GOは、手のひらに乗るほど小さなポータブルギターアンプ。見た目は小型のBluetoothスピーカーのようですが、スマホアプリと連携させることで33種類のアンプと43種類のエフェクトが使える、本格的なモデリングアンプです。
実際に購入して使ってみて感じたのは、エレキギターを始めたばかりの方の最初の1台にとても向いているということ。開封から設定、音作り、アプリの便利な機能まで詳しくご紹介します。
SPARK GOの概要と特徴

アンプを最初に買うとき、何を選べばいいか分からない方は多いと思います。置き場所に困るほど大きいアンプも、自宅練習にはそこまで必要ありません。とはいえ、エレキギターを生音だけで練習するのはあまりおすすめできません。
SPARK GOは、そうした悩みにちょうどよく応えてくれるサイズと機能を備えています。
- サイズ:500mlのペットボトルと比べてもかなり小さい
- 出力:5W(自宅練習には十分な音量)
- アンプモデル:33種類
- エフェクト:43種類
- プリセット:本体に4つ保存でき、ボタンで切り替え可能
- 接続:Bluetooth(スマホアプリ・音楽再生)、USBポート
- ヘッドホン出力:3.5mm
開封レビュー|付属品と本体の各部

箱を開けると、中に製品の内容リストが入っています。ガイドマニュアルはQRコードから読む形式ですが、日本の楽器店で購入したものには日本語のクイックスタートガイドが付いていました。手順がかなり細かく書かれていて、迷うことはないと思います。
付属品
- SPARK GO本体
- 交換用グリル(デザイン違い。真っ黒が好みならこちらに付け替え可能)
- USB C-Aケーブル
- 専用ストラップ(2種類)
- クイックスタートガイド(日本語)
国内正規品は2年間の保証付き(製品内容リストに記載)。国内サポートIDの登録も案内されています。
本体の各部
上部パネルには、操作に必要なものがコンパクトにまとまっています。
- ギターインプット
- ギターのボリューム
- ミュージックボリューム:Bluetoothでつないだ機器側の音量を調整
- ヘッドホン/ラインアウト(3.5mm)
- プリセットセレクター
サイドにはBluetoothの接続インジケーター、電源ボタン、USBポートがあります。前面がスピーカーです。
アプリとの接続・初期設定|手順はシンプル
設定にはSparkというアプリを使います。iPhone・Androidのどちらにも対応しているので、あらかじめダウンロードしておきましょう。
- 電源ボタンを長押しして電源を入れる(緑色に点灯)
- アプリを起動し、Positive Gridのアカウントでログイン(なければ新規作成)
- 「Add Device」からSPARK GOを追加
- 本体の電源ボタンを押してペアリングし、接続
- 必要に応じて製品登録
アプリの表示が英語なので、英語が苦手な方は少し戸惑うかもしれません。ただ、手順そのものは数分で終わるほどシンプルです。
4つのプリセットで練習|初心者はまずここから

初期状態で4つのプリセットが入っていて、アプリからでも本体のボタンからでも1〜4を切り替えられます。
- 1:クリーン寄りの音
- 2:もう少し歪む音
- 3:かなり歪んだリード向けの音
- 4:一番激しい音(カスタム用)
初心者の方はこの4つで練習して問題ありません。5Wとはいえ、音量は想像以上に大きく出ます。
プリセットボタン長押しでチューナー
使っていて便利だと感じたのが、プリセットボタンを長押しするとチューナー画面に切り替わる機能。単押しで元に戻ります。地味ですが、自宅練習でとても重宝する小技です。
アプリでの音作り|エフェクターとアンプを自由に調整

アプリの画面は、ギタリストの足元のエフェクターとギターアンプをイメージすると分かりやすいです。画面上部にエフェクターがつながっていて、暗くなっているものはオフ、タップするとオンになります。
- アンプ:ゲイン、ボリューム、ベース、ミドルなどを調整
- リバーブ:タイムやレベルで残響の深さを変更
- ディレイ:アナログディレイ風の音や、テンポに同期したディレイ(付点8分なども可能)
何を触っても壊れるわけではないので、適当に触って音の変化を楽しむのが一番の近道です。
音質|BIASと同等の使い勝手
正直、音の良さには驚きました。DTMで同じPositive GridのBIAS(ソフトウェアのギターアンプ・エフェクト)を使っていますが、使い勝手はほとんど同じです。ジャンルごとのプリセットも豊富で、メタル向けの激しい音から普通のドライブまで選べます。
エレキベースにも対応
ベース用の音も用意されています。スピーカーだと低音はやや出しづらいものの、練習には問題ありません。ヘッドホンをつなぐと低音もしっかり出るので、ベースの練習はヘッドホンがおすすめです。
アプリの便利な機能|ToneCloud・ジャム・AI

ToneCloud|世界中の音を無料でダウンロード
アンプ画面右上の雲マークから開けるのがToneCloud。ユーザーが作った音や、Positive Grid公式の音を自由にダウンロードして使えます。アーティスト名で検索することもできます。
気に入った音は、本体の4つのチャンネルのどれかに保存できます。たとえば4番に保存すれば、スマホを出さなくても本体のボタンだけでその音を呼び出せるようになります。慣れてきたら、自分用の4つの音をそろえて練習に活かすのがおすすめです。
その他のタブ
- ミュージック:曲に合わせて練習する機能。「クイックジャム」ではコードと伴奏が流れ、それに合わせてジャムができる
- AI(ベータ版):「ヨルシカのようなクリーントーン」のように言葉で頼むと、音を提案・作成してくれる
- ビデオ:アプリ内で演奏を録画して、そのまま投稿できる
まとめ:エレキギター初心者の最初の1台・自宅練習用におすすめ

SPARK GOは、次のような方に特におすすめです。
- これからエレキギターを始める初心者の方(最初のギターアンプとして)
- 自宅練習用の小さなアンプを探しているギタリスト
- ベースの練習用アンプが欲しい方
エレキギターはアンプにつないで練習しないと、音の出し方や止め方がなかなか身につきません。SPARK GOならヘッドホンで夜も弾けて、置き場所にも困らず、ToneCloudで音作りも無限です。価格も抑えられていて、コスパの良い製品だと感じました。
一方で、バンドの中で鳴らしたい方やドラムと合わせたい方には、5Wでは音量的に無理があります。その場合は上位モデルのSPARK MINIや、40WのSPARK 40もあわせて検討してみてください。
一度接続してしまえば、スマホなしでも本体だけで4つの音を使って練習できるのも魅力。この小ささでこの音が出せるのは本当にすごいと思います。私も小さな相棒として長く使っていくつもりです。
