マザーと僕について。


※TOP画はふるやまなつみ氏が描いてくれたイラスト。ありがとうございます。

マザーというゲームシリーズを知っているだろうか?
任天堂からリリースされているRPGゲームで、
現在までに「MOTHER」、「MOTHER2」、「MOTHER3」が発売されている。

大乱闘スマッシュブラザーズのネスという赤い帽子をかぶった少年のキャラクターは知っている人が多いと思う。そのネスがマザーシリーズの2作目「MOTHER 2」の主人公、ゲーム自体がリリースされたのは、調べてみると1994年。いまからなんと21年前のゲーム。
当時はスーパーファミコンでプレイできて、現在ではGBAやWii Uのバーチャルコンソールでリメイクされ遊ぶことができます。

僕はこの「MOTHER 2」がゲームの中でも1番好きで、何度もクリアしているのだが、
数ヶ月前に改めてプレイしてクリアした。
このゲームに深く関わった任天堂社長の岩田さんが亡くなったのはちょうどプレイ中の時だった。
なんとなくただならぬ気持ちを感じたのを憶えている。

その後、ちょうど飛行機に長時間乗る機会があったので、ゲームボーイアドバンスを持って行き、
まだ未クリアーだった「MOTHER」をプレイしてクリアした。

そして日本に帰ってきて、「MOTHER3」をプレイしてクリアした。
(MOTHER3は以前にクリアしたことがあった。)

そう、ここ数ヶ月間で、僕はマザーシリーズ全3作を走破したのである。
何故そんなことをしたのかは分からないけれど、何かに突き動かされていた気もする。

岩田社長が亡くなったのは僕にとってはショックで、会ったこともない人の訃報に、
こんなにショックを受けるにも自分自身が不思議でもあった。
たぶんこの人生で、もうマザーシリーズを走破をすることはないと思うから、このブログに記録を残しておこうと思います。

※以下ゲーム内容のネタバレを含みます。読みたくない人はブラウザを閉じてください。

 

では、あらためて今の僕にとって、マザーシリーズがなぜ特別なのかを整理していきたいと思います。

音楽について

まず避けて通れないのが、音楽について。
音楽が素晴らしい。いや、素晴らしいという言葉は適切でないとも思うんだ。
なんともユニークで、僕は”好き”で”しっくりくる”音楽なんです。

かわいかったり、ちょっぴり大人の雰囲気があったり、何より温かさを感じる曲が多いように感じます。他のゲームミュージックでも、かっこいいものや感動するものは多くあるのですが、
この温かさや命の通った音楽を感じられるものは多くありません。

これは改めてプレイして言語化できたことは僕にとっても大きな収穫であるといえます。

マザーシリーズの 音楽に深く関わっているのが、鈴木慶一さん、田中宏和さん。
田中宏和さんはポケモンシリーズの作曲で広く知られていますね。

鈴木慶一さんはムーンライダーズという僕も大好きな日本のバンドのギター・ボーカル。
興味があったらぜひ聴いてみるといいですよ。
僕ははちみつぱい時代の「酔いどれダンスミュージック」という楽曲が好きです。

この2人が作り上げた音楽を改めてプレイしながら楽しみました。
マザー1では特に、うたうコマンドでラスボスと闘う演出がなんともニクいなあと。

ストーリーの中にもバンドマンや音楽に関連するキャラクターが登場することが多く、
制作サイドの音楽愛と、音楽を大切に考えていることが感じられます。
だからプレイしていてとっても楽しくなるんだよね。

 

シリーズを通してやってみた感想

今回短期間で、全3作をプレイした結果、あくまで個人的な感想ですが、
マザー2が圧倒的に面白いゲームだと思いました。

マザー1は当時ファミコンでリリースされていたということもあり、
難易度が非常に高いのと、ゲームとしてのシステムの不自由さを多く感じました。
(それで未クリアだったという経緯があります…)
ただストーリーはめちゃめちゃ面白かったので、これをリメイクしたらもっと良くなるだろうな、と
感じます。任天堂さん、是非リメイクを。

マザー2はマザー1で不自由に感じていた部分が改善され、
あえてシリーズを通してプレイしたことでストーリーやゲーム上のシステムの素晴らしさを改めて実感することができました。時代と、空気感、全てのピースがかっちりハマった奇跡のような作品といえると思います。
くるりで言う所の「ばらの花」みたいな感じ。(・・・逆にわかりにくいかな。笑)
キャラクターのデザインも本当に好きです。マザー2はまた時間が空いたらやっても良いなぁ。

マザー3は、知っている人もいるかもしれませんが、元々据え置き型のゲーム機で開発されていたものが、一度開発中止になり、その後ゲームボーイアドバンス用としてリリースされた作品です。
改めてプレイして、もちろん面白いし、好きな作品なのですが、やはり残念な部分が多いゲームだなと感じる所が多かったです。
以前にプレイしていて、ストーリーがあまり好きになれなかったのですが、改めてプレイすると、僕はキャラクターのデザインがあまり好きになれませんでした。敵キャラも味方キャラもなにか違う…と感じることが多かったです。

マザーや、マザー2は自分の物語と感じられるいわゆる”没入感”が強いRPGなので好きだったのですが、マザー3はなんとなくお話を見せられている感覚に近かったかなぁ。

 

何故好きか、ということについて

これを一番知りたかった。なんで僕はこのゲームに惹かれるのだろう。
クリエイターにとって、何故自分が感動しているかを探るのはとても大切な行為で、僕がデンシジションで音楽を作る上でも、そのことを知りたかった。大好きなゲームの中に、ヒントがある気がした。

仲間がいて、家族がいる、
疲れて家に帰るとお母さんが大好きな料理を作って待ってくれている。

親友は、僕にできないことができる機械マニアで、
なにか機械の操作が分からないときは相談にのってくれる。

恋人は、少し遠くの街に住んでいて、
今度また会える日を楽しみに手紙を交換している。

街には知り合いのバンドマンがいて、今日もライブハウスのりのりで演奏をしている。

あたたかくて、ちょっぴりせつなくて、でもそんな日常が続いていて、
マザーをすると、なんとなく生きるってよいなあ、って思えるんだ。

僕もきっと、こういう表現がしたいんだろうな。

当たり前のことだけど、僕にはマザーは作れないし、マザーを作ることには興味は無いけれど、
マザーから影響を受けたものを作ることはできる。
歴史を引き継ぎ、DNAを通して新しい世代に繋ぐ、それこそが宇宙の真理だと言う人もいます。

まぁそんな大袈裟なことを言わなくても、なんとなく、生きていて良いよなぁ、って
その人の人生を肯定できるような音楽をデンシジションではやっていきたいですね。
僕のなかで改めてつくりたいものが再認識できた気がします。ありがとう、マザー。

 

 

長くなりましたが、ここまで読んでくれてありがとうございました。
興味がある方は、ぜひマザー2だけでもやってみると良いかと思います。

年内は色々と新しいことにチャレンジしていくつもりです。
寒くなってきてとてもイヤなのだけれど、これから冬がきて、春がきて、
また夏がきてくれると考えてがんばります。みんなも風邪をひかないようにね。
それではまた、来月に。

【DENSHI JISION無料ファンクラブ】
楽曲ダウンロードできます!まだの方は是非。